新築や増築・リフォームをする際に間取りで悩む方が多いと思います。
間取りは住んでから悩むことがないように、生活動線と今現在住んでいる住宅の良いところ悪いところをしっかり意識して、住んでから後悔することのないように考えていく必要があります。
最近は、間取りを考える際に風水や日本独自の家相も取り入れ間取りを考えられる方も増えてきました。
今回は、間取りを考える上での風水と家相について参考にしてください。
▶風水と家相の考え方
●風水と家相とは
風水は、古代中国で発生した学問です。
元々はどこに都市を配置するか、山や川や森などの周囲の環境に対して建物や家をどこに配置するか体系的にまとめ建造物の配置を考えるための指標であったといわれています。
家相とは、古代中国の風水の考え方が日本に伝わり、日本で独自の進化を遂げたもので環境学の一つとされています。
住宅の風水は家相と捉えても良いと思います。しかし、家相は中国の風水と異なる考え方多くあよるです。
風水は運勢や運気といったことを思い浮かべがちですが、日当たりや方位などによる部屋の位置関係から、住みやすい家にするために作られた理論のようなものと考えていただければと思います。
家づくりをする際に考えるべき風水と家相は「方角」です。
東西南北に加えて北東や南西などを加えた8つの方角を気にすることが建築における風水の基本となります。
▶鬼門と裏鬼門
方角には「鬼門」と「裏鬼門」がります。
鬼門はその名の通り鬼が出入りする方向を示しています。
裏鬼門は鬼門と反対の方向を指します。
鬼が出入りする方角は不吉な方角とされており、特定の部屋を設けると不吉であるともいわれています。
鬼門は「北東」、裏鬼門は「南西」です。
住宅の間取り図では、住宅の中心が「宅心(たくしん)」と呼ばれており、宅心から真横・縦に伸びる線を「正中線」、宅心から鬼門といった斜め方向に伸びる線を「四隅線(しぐうせん)」と呼ばれています。
▶間取りについて
運気が入ってくる玄関は「東」「南東」「南」に
鬼門と裏鬼門の方角に玄関を配置すると、鬼(不運)を招き入れてしまうとされています。
ですので、風水では玄関を鬼門と裏鬼門の方角に配置するべきではないとされています。
さらに、鬼門と裏鬼門の方角にキッチンを配置することも避けるべきとされています。
キッチンは調理や片付けなど、比較的長時間過ごすため、キッチンに立つ人に悪い気に当たり体調を崩すとされています。
キッチンを鬼門(北東)に配置すると日が当たらず湿気が溜まり、裏鬼門(南西)に配置すると西日が当たりやすく生鮮食品が腐ってしまうといわれています。
リビングも「東~南」
リビングも玄関と同様に「南」に近い方角に配置することが良いといわれています。
生活の中心になるリビングは、家族が集まり長時間過ごす場所なので、家全体の運気が上がるため家づくりで重要な部屋です。
南方向は日が射し込み、「陽」の気が集まるとされています。
リビングを中心に各部屋に行ける間取りにすると、リビングの「陽の気」が各部屋に届くため家中に運気が集まるといわれています。
▶気にしすぎても不便な間取りになります
玄関やキッチン・リビングと風水や家相で大事な部屋を紹介しましたが、気にしすぎると使い勝手の悪い住みにくい家になってしまいます。
▶風水をすべて満たす間取りはとてつもなく難しいです
風水と家相を調べていると「すべてを満たす間取りがとてつもなく難しい」ことに気が付きます。
北東に鬼門があり、南西に裏鬼門。
北東と南西になにも部屋を配置しないというのは、日本の住宅事情ではかなり難しいです。
住みはじめてから良かったと思える間取りになるように、風水と家相について意識してください。
▶清潔に保つことで運気が上がる
風水や家相では、間取りやインテリア・観葉植物の重要性がよくいわれますが、それらより重要なことは「家を清潔に保つ」ことです。
家の中の気をつくることが風水では重要です。
定期的に各部屋を掃除をして不要なものを外に出すことで、家の中に溜まる悪い気を追い出して新しい良い気を呼び込めます。
清潔ではないことで、ホコリやゴミなどの不用品があると悪い気が溜まり精神的に悪影響を及ぼすと考えられています。
家づくりで考えると、掃除がしやすいように収納を充実させたり、使わない物が生まれないように深めの収納をなくして古くなって使わないものがすぐに把握できるように浅い収納を多様することも良いと思います。
▶風通しを確保することも重要
家の中に溜まった気を外に出して新しい気を呼び込むというのに、「風通しを確保する」ということにも重要性を見出せます。
南から北へスムーズに風が抜けれるように設計すれば効率的に換気ができ、部屋の隅にサーキュレーターや扇風機などを置くためのコンセントを設置できるようにすると、空気の淀みがなくなりやすくなります。
風通しが良い住宅は隅にホコリが溜まりにくく湿気も効率的に排除ができるので、カビなどの害も受けにくくなるという実用的なメリットもあります。
▶風水と家相の程よい距離感を考えましょう
家づくりにおける風水と家相について少しご紹介をしました。
風水と家相は精神性を重視した考え方と思われがちですが、古来からの清潔の経験をとりまとめた統計学的な側面があります。
現代建築に風水と家相を当てはめても、風通しやキッチンの位置などに合理性を見出せます。
また、昔と比べ生活の便利さが変わりトイレなども水洗などに変わっているので、当てはまらない考え方もあると考えます。
また、風水と家相を完全に満たそうとすると莫大な費用と土地が必要になり、さらに不便な間取りが完成してしまうと思います。
このため、風水と家相の考え方の中で取り入れたい良い要素を検討して、実際に住む家の実用性との程よい距離感を考えることも大切です。
家づくりをしっかりと学んで、精神性と実用性の良い住みよい家づくりを目指しましょう。
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