『地盤の種類と特徴について』お話ししたいと思います。
地盤とは、地表からある深さまでの地層のことを言います。
建築物は、一般的に地盤の上や地中に建設されるので地盤の影響を受けやすい ことを理解しておくことが必要です。
日本における地盤の種類は大きく分けて「岩盤」「洪積層」「沖積層」「人工地盤」 の4つです。それぞれの特徴と建築物に及ぼす影響について説明します。
■地盤における4つの特徴
■地盤とは
地盤とは、住宅やビルなどの重量のある構造物を受け止めて、下から支える土地のことです。
家を建てる際、地盤には家の荷重に見合った強度が求められます。
ー 岩盤 ー
岩盤とは、大量の岩石が連続して分布している地層です。
岩盤には、約2,300万年前以降に形成された「軟岩」と、約2,300万年前以前に形成された「硬岩」がありますが、どちらもきわめて強い層なので宅地としては問題なく利用できる地盤です。
しかし、岩盤であっても、断層の破損している部分や熱水で変質した部分で吸水に よる崩壊や膨張により地盤が変形し、崖崩れや地すべりを起こす恐れがあります。
ー 洪積層 ー
洪積層(こうせきそう)は、約250万年前から約2万年前の間に形成された小さな石や砂、または火山灰が堆積してできた比較的硬質な地盤です。
洪積層は、宅地の地盤としては災害の心配はほとんどありません。台地の地盤が良いとされているのはこの洪積層が台地を形成しているためです。
建築における地盤補強の杭工事は、軟弱地盤の下にある「支持層」に杭を到達させて、 杭の先端に上向きに働く先端支持力によって建物の荷重を支える工法です。
この「支持層」になるのが「洪積層」や「岩盤」などの固い地盤です。建築物を支える重要な役割を果たしている地層です。
― 沖積層 ー
沖積層(ちゅうせきそう)は、約2万年前から現在の間に土砂が堆積して形成された比較的新しい地層です。
主に固まっていない泥、砂、石などからなり低地などを形成しています。
ゆるい砂層の地盤は地震による揺れに対する影響が大きく、液状化が起こりやすくなります。特に粘土層と腐食土層は軟弱なため、宅地には向きません。
― 人工地盤 ー
人工地盤とは、盛土や埋め立てにより人工的に造成された地盤です。
長い時間をかけて自然に形成された地盤と比べて、人工地盤は災害が起こりやすいと言えます。地震が来た際、平地の盛土では地盤沈下や液状化の可能性があります。
また沿岸部の埋立地では、地盤沈下や液状化だけでなく、津波の被害を受ける可能性もあるので注意が必要です。
家を建てるうえで「地盤」はとても重要です。地盤の特徴を把握し、その特性に合わせた対策がとられているかを確認することが大切です。
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