解体工事の流れ
解体工事が考えていた時期までに終わらない。
そのようなトラブルを防ぐためにも、解体工事の流れを説明します。
1.解体業者の決定
電話での見積り金額で判断せずに、現地調査後に見積書をもらって解体業者の対応も含め判断することが大切です。
現地調査
解体工事をする建物や立地を実際見ないことには、正確な見積りを出すことはできません。
そのため、解体業者が実際に現場に伺い、解体工事に必要な項目をチェックします。
・建物の構造と状態・近隣環境などの立地・搬入ルートの確認
・工事内容の確認・境界線の確認・地中物の確認・整地後の希望
※安全に対する意識が高く、クレームが起きないよう配慮する解体業者であれば、現地調査の際にきちんと上記項目をチェックします。また、経験豊かな解体業者であれば、現場の確認だけでなく具体的な工事の流れについても説明します。
2.事前準備
いきなり建物の取り壊しを行うのではなく、解体工事を行う前に準備が必要です。
事前準備を行い、トラブルを事前に防ぎましょう。
近隣への挨拶
解体工事では騒音・振動・埃等で、工事中にご近所の方へ迷惑をかけてしまうことがあります。
挨拶状のタイミングなどは解体業者に確認してください。
ライフラインの撤去依頼と申請
解体工事を行う前には決められた申請を行うことが法律で定められています。
3.建物の解体工事
事前準備が終わったら、解体工事に取り掛かります。
安全に建物を取り壊すために、足場を組み周辺物の撤去を行った後に、建物の解体工事を行います。
足場の設置
解体工事は高所での作業を伴うため、足場といった仮設設備を作ります。足場を作る時には粉塵や埃を防ぐため、養生シートなどで建物を囲います。
周辺物・建物の内部の撤去
解体工事は建物だけなく、隣家との境界線であるブロック塀や庭の木などの周辺物を撤去する場合もあります。
※隣家との境界になるブロック塀の所有者をしっかり確認しましょう。ブロック塀は昔に作られてるものが多く、施工主の両親だけでなく隣家との共有物である可能性もあります。
解体工事は重機で潰すイメージが強いと思いますが、法律で分別して解体することが義務付けられています。そのため、建物本体を解体する前に瓦の撤去・石膏ボード・土壁などの解体と室内の不純物の撤去を行います。
建物本体の解体工事
重機を使用して建物を解体します。
立地や建物の状態によっては手壊しという手作業で解体工事を行う場合があります。
建物の解体を行うときが一番埃が舞いやすいため、水を使用して作業を行います。
4.解体工事後の作業
解体工事は建物を取り壊して終わりではなく、法律によって廃材を処理し整地して一連の解体工事は終了します。
廃材の分別
解体工事で排出された木材やコンクリートなどを分別し、処分場に廃材を排出します。
解体工事の廃棄にはマニフェスト制度という、産業廃棄物をしっかり処理されているか、処理の流れを確認する制度があります。
地中物の確認と整地
解体工事を終えた後に、地中に廃材が残っていないか、コンクリートが埋まっていないかを確認します。
確認作業のあと、地面を平らにして解体工事は終了です。